「フー、フー…」


あたしは、気が付けば、不良が気絶するまで殴っていた。



「ックソ、ぁぁ、もう───────…」




静))「なにをそんなに荒れてるんだ?」


いらいらの張本人が、ぞろぞろと4人をつれてやってきた。


「うるっさいねぇ…。
まぁ、黙っといてよ、静。

あたしの中まで土足で踏み込んでこないでよ。ちゃんと保ってたのに、わざわざ乱さないでくんない?」



あたしは今、どんな顔をしているのだろうか。



自分でも分からない。



こんなにいらいらしたのは初めてだし、こんなに素直に自分の感情が出てくるのも初めてだ。



静))「迎えにきたぜ、姫。」



「違う!!あたしは姫なんかじゃない!
あたしは守ってもらわなくていい!!
そんなの必要ない!」



イザヤ))「こーいってんだから、別にもういーじゃん。」


春斗))「やはりここは、喧嘩で勝負、ってことか。」



静))「いいぜ。来いよ、睦月。」




もう、あたしはグラグラで。




狂ったように、戦った。