───────…なんで、そんなこと…。
まさか、なにか情報が?
いや、父さんに限ってそんなことはないはず。
「あたしの…なにを知ってるの。」
気づけばまた、無表情になっていた。
静))「なにもしらねぇ。だけど、過去を嫌ってるってのはわかった。
お前が『過去』という単語に反応したときの怯えっぷりは半端じゃなかったからな。
そのとき俺は、お前を守ると決めた。」
…なにもしらない。
お気楽な高校生。
「は、はは、初めて静と喧嘩したとき、あたしたちは似てるって思ったのに。
やっぱり、違うんだ。」
静))「俺も思ったよ。俺と睦月は似てるって。」
「静には、仲間がいる。静はなにもしらない。なにも知らない、キレイな手。」
あたしは、知ってる。
この社会がどういうふうになっているか。
あたしの手が、どれだけ汚れているか。
「もっと汚れのない子を姫にしたらいいと思う。」
あたしはそう言って、屋上をでた。


