「なにがあるかは、来てからのお楽しみな?」
玄次郎さんは、あたしの気持ちを読んだかのように、ウインクしながらそう言った。
パタンッ
ドアが閉まると、一息つく。
「クソッ、親父のやろー…!!」
「…あの、静、着替えるから、その…」
「…だか、全部見「あっちむいててっ!!」
静にそう言った後、あたしは着替えた。
そして、静が着替得るときもさんざんぎゃあぎゃあ騒いで、痛い腰が余計にジンジンして、無駄に疲れながら静についていった。
静の背中を見ながら思う。
あたしは、この背中を守ろうとして、
何度も捨てようとしたんだ。
今のこの幸せな時間は、
もしあたしが違う選択をしていたら
もしあたしが死んでしまっていたら
知らなかっものなんだ。
…そう思ったらなんだか、急に愛しくなって。
キュ、と静の服の裾を掴んだ。
「…ん?
どうした?」
そう言って振り返りながら、優しくほほえんだ静が余計に愛おしくて。
「静、愛してる…」
そう言いながら、背伸びしてあたしからキスをした。


