全部この人の…玄次郎さんの思惑通りってこと?
「ガッハッハ!!
まさかほんまにうちの息子と付き合うとはなぁ!!」
相変わらず豪快に笑う人だ。
「…で、ここにくるってことは、ほんまに笑えるようになったんやな?」
その言葉にあたしはこくんと頷き、そして幸せそうに笑って見せた。
玄次郎さんは、優しそうに笑って「そっか」といった。
笑ったときに垂れる目がそっくりだ。
「訳わかんねぇ…
親父、説明しろよ!!」
「嫌や~
じょーちゃんと自分の秘密やもん♪」
いや、別に教えてあげてもいいじゃないか…
「…ほんで、あんときのこと、訂正してもらわなあかんな。」
「え…」
「『慰めるなら、いっそ殺して』
…なんやろ?」
「…ッ」
「瑠璃、お前そんなこと言ってたのか…」
「で、今も殺して欲しいんか?
なら遠慮なく、その命貰ったるで。」
玄次郎さんの目が、怪しく光った。
「おい親父…!
いくら親父でも、それだけは許さねぇぞ…!!」
「静は黙っときぃ。
喋ったらくらすぞ(殺すぞ)」
「…ッ」
すごい殺気だ。
そしてあたしの喉元には、あの時の“イギリス製のナイフ”
「この、ナイフ…」
「死ぬならテメェの手持ちで死ねや。」
ひさびさの殺気に戸惑いつつも、あたしは冷静に答えた。
「まだ、死にたくない…!!
静と一緒に、生きたい…。」


