アタシを引っ張る手。 ほんと、大人になっちゃったんだな…。 背中も前より広く見えるし。 そんな事を思いながら走っていると、とても大きい家の前で静が止まった。 「え、あ…そっか、静っち極道…」 「いやか?」 そんなわけ、ない。 静はアタシを救ってくれた人でアタシの大好きな人だから。