…アイツ。
まぁ、結果オーライ、か。
ガラッ
病室が開く。
そこにいたのは、お父さんとtoyだった。
「お父、さん…toy。」
鳴矢))「…瑠璃、すまない。
私がふがいないせいで…」
「お父さん、toy、ありがとう。
お父さんがいなかったら救われてないし、それはtoyも同じ。
toyが全部教えたんでしょ?」
toy))「toyなんてやめろよ。
オレの本名は、木島 実ーキシマ ミノルーだ。」
なんか、変なカンジ。
「…実、ありがとう。」
実))「おう。ちなみにオレは、ムショ帰りなんで。
瑠璃、キレーになったな!」
「え、ムショって…」
実))「あ、オマエも懲役七年だって。」
そんな…
今から七年!?
鳴矢))「実、そんな意地悪やめなさい。
もうとっくに釈放されてるよ、瑠璃は。」
よかった…
「ほんとに、皆待っててくれて、ありがと…」
あたしはそう言って、心から最高の笑みを見せたのだった。