───カナside
ストン
ドカッ
バキッ
グシャッ
「う、あ…あ、もぅ、やめてくれ…ゲフッ」
「…。」
黒いパーカーを羽織り、フードをかぶったあたしは、族のたまり場に来ていた。
「おいっ!!しっかりしろ!!」
あたしがボコったヤツのツレが叫んだ。
「ピエロだ!ピエロにやられた!おい誰か、来てくれ!!」
──────…そうだ。
いつしかあたしは『ピエロ』なんて名乗るようになったんだ。
ピエロ。笑顔が張り付いた、サーカスの駒。
あたしはゲームの駒だから。
あの人の。
「…、おい、平気か。」
あれ、この声知ってる。
「…ぁ。」
あたしは、誰にも聞こえない声で呟いた。


