───静side 俺たちは全力で走る。 赤月、いや、トイが、全てを話してくれた。 そして、取り返すなら今日しかない、と言うことも。 廃墟がだんだんと近づいてくる。 そこには、リムジンと、三十代くらいのオッサンと、睦月がいた。 いや、睦月じゃない。 そこにいたのは、完璧なdollだった。 『人形』 まさに、それだった。