学校につき、教室に入る。
「睦月カナです。…ほっといてください。」
あたしは、張り付けた笑顔で言った。
あはー。
喧嘩売りすぎたかな。
2-Bに入ったあたしは、第一声で喧嘩を売った。
でも、売ったからと言って買われても、ケンカの相手はしない。
だって弱くてつまんないもん。
お決まりの一番奥の窓側の席に座る。
この学校の生徒は、ほとんどレディースや暴走族に入っているらしい。
自分を埋めるためだけにつるんで。
ほんっと、バカみたい。
あたしは、近くのヒトに話しかける。
「この学校のトップってだれ?」
「はぁ!?アンタ、喧嘩ふっかけんの!?無謀すぎでしょ。あの静サンに挑むなんて。」
静?
誰だそれ。
強ければいっか、誰でも。
「昼休み、屋上に行ってみな。そーすりゃあえる。」
「ドーモ。」
なんだ、今のヒト意外と優しかったなー。
絶対将来失敗する型だわ(笑
そう思いつつ授業を受け、昼休みになったので、あたしは屋上に向かった。