───静side
睦月の背中の傷。
俺は、なんであんなもんができたのか聞きたかった。
でも、出来なかった。
睦月がまた、あの無表情になっていたから。
きっと、あそこで聞いていたら、
『…静君には関係ないですよね?』
と言って、胡散臭い笑顔を浮かべていたたろう。
もう、睦月にあんな顔をさせるのはごめんだ。
皆、そう思っていたと思う。
でも、なんでイザヤは、女嫌いで睦月のことを嫌っていたのに、あんなに楽しそうな顔をしているんだろう。
そんなことを思いながら、将吾とイザヤのやりとりを見ていた。
すると、隣にいた睦月の様子がおかしいことに気付く。
静))「睦月?おい、大丈夫か?」
俺が声をかけても、しばらく驚いた顔のまま反応しなかった。
それから、少し震えて、こう言った。
「お願いだから…死なないで…ッ!!」


