時は進み平成。
首都である東京のまだ少し田舎を感じさせるような緑が多めな地域に在る公立高校では今日、入学式が行われていた。
沢山の声が飛び交い、中には部活勧誘の声も聞こえる。
しかしその中の会話にある人物の名が多く上げられた。
その名を
「色町 鈴」
今日の入学生の一人、桐谷 雅人(きりたに まさと)がある女子生徒の名前を呟いた。
「?誰だ、それ」
親友がいきなり呟いた言葉に興味をもったのか質問をする男子生徒。立花 望(たちばな のぞむ)。入学生のひとりである。
「なっ!おま、知らないのかよ!今日一番人気の色町 鈴!」
とてつもなく驚いている雅人に少し体が跳ねた。
「っ…し、知らない、けど…」
雅人の言葉に少し引き気味に答えた。
「豊満な体に美しいくびれ、なびく髪は美しく絹のよう…って言われるぐらいの美少女!同じクラスなんだぜ?」
ほら、とクラス表を指さす先には『色町 鈴』の文字。
俺が引いたことにはさして気にとめていないようだ。
「へぇ……。でも、まだ実際見たわけじゃないんだろ?それに好みって別れるし」
冷静に淡々と答える
「まぁな…だからさ、気になるだろ?っつーことで早く教室行こう!」
そう言って校舎のほうへ駆け出した。雅人は幼い頃からサッカーをしているからか足がすごく速い。
「あっ!待てよ!!」
だから慌ててその後を追いかけるように走り出した。
少しの高揚感と胸の高鳴りを感じながら…
首都である東京のまだ少し田舎を感じさせるような緑が多めな地域に在る公立高校では今日、入学式が行われていた。
沢山の声が飛び交い、中には部活勧誘の声も聞こえる。
しかしその中の会話にある人物の名が多く上げられた。
その名を
「色町 鈴」
今日の入学生の一人、桐谷 雅人(きりたに まさと)がある女子生徒の名前を呟いた。
「?誰だ、それ」
親友がいきなり呟いた言葉に興味をもったのか質問をする男子生徒。立花 望(たちばな のぞむ)。入学生のひとりである。
「なっ!おま、知らないのかよ!今日一番人気の色町 鈴!」
とてつもなく驚いている雅人に少し体が跳ねた。
「っ…し、知らない、けど…」
雅人の言葉に少し引き気味に答えた。
「豊満な体に美しいくびれ、なびく髪は美しく絹のよう…って言われるぐらいの美少女!同じクラスなんだぜ?」
ほら、とクラス表を指さす先には『色町 鈴』の文字。
俺が引いたことにはさして気にとめていないようだ。
「へぇ……。でも、まだ実際見たわけじゃないんだろ?それに好みって別れるし」
冷静に淡々と答える
「まぁな…だからさ、気になるだろ?っつーことで早く教室行こう!」
そう言って校舎のほうへ駆け出した。雅人は幼い頃からサッカーをしているからか足がすごく速い。
「あっ!待てよ!!」
だから慌ててその後を追いかけるように走り出した。
少しの高揚感と胸の高鳴りを感じながら…
