ふたりのガーディアン

「あ、そうだ」


そう言うと蒼甫君は、ポケットに手を入れた。


そして、何かを取り出す。


「あ…」


蒼甫君の手の中にあるのは…。


私が蒼甫君の誕生日に公園の桜の木の下に置いた、あのクマのストラップだった。


「持って来たんだ」


蒼甫君は、少しはにかみながら言った。


「うそ…。

あっ、私もあるの。

いつも持ち歩くカバンに入れてるの」


私も自分のバッグから、そのクマを取り出した。


二つを並べてみる。


「ホントだ。優月のボロボロだね」


蒼甫君がクスッと笑う。


「蒼甫君のは綺麗だね」


「大事にしまってた…。

優月がくれたものだって、信じたかったから…」


蒼甫君、本当にずっと持っていてくれたんだね。


嬉しい…。