ふたりのガーディアン

「だったらさ、どうして連絡してくれなかったんだ?

優月はあの事務所に居たんだから、イチャさんに連絡すれば良いだけの話だろう?」


「そんなこと出来るわけないよ。

私から別れようって言ったんだもの。

しかも、あんなひどい事を言って…。

恨まれてると思ってたの。

もう嫌われてると思ってた。

だから、自分から連絡なんて出来なかったの…」


私がそう言うと、蒼甫君はひどく悲しそうな目をした。


「俺ね、優月が海外に居ても、どこへ居ても、俺がどこにいるかわかるように俳優の仕事頑張ってたんだ…。

いつか会えるかもしれないって思って…」


「蒼甫君…」


そうだったんだ。


そんなふうに思ってくれてたんだ。


嬉しい…。


思わず蒼甫君の胸に顔を埋めると、蒼甫君が優しく髪を撫でてくれた。