ふたりのガーディアン

蒼甫君は着ていたジャケットを脱ぐと、ゆったりとしたソファに腰掛けた。


「優月、おいで…」


私はゴクッと息を飲んで、隣に座った。


ここでやっと蒼甫君がサングラスを外す。


蒼甫君の茶色の美しい瞳が現れる。


その整い過ぎた顔に、胸がキュンと音を立てた。


しばらく見つめ合っていたけれど、蒼甫君は私の腕をそっと引き寄せ、優しく抱きしめた。


「やっと会えたな…」


「うん…」


「こうして優月に触れるのは、洋平の店で会って以来だ…」


はぁっと長い息を吐く蒼甫君。


「え?洋平君のお店?」


思わず顔を見上げると、蒼甫君がフッと鼻で笑った。


そして、私のおでこを人差し指でちょんと押す。


「覚えてないんだな」


「え…?」


「酔った優月を背負って帰ったんだぞ」


「えぇっ、うそっ」


「洋平から聞いてないんだ」


「…うん。私、てっきり洋平君が送ってくれたんだと思ってたの。

洋平君もそう言ってたし」


「あのヤロー、ふざけやがって!」


あの日、私を家まで送ってくれたのは、蒼甫君だったの…?