ふたりのガーディアン

可愛くて


柔らかくて


ふわふわした


天使みたいな女の子。


守ってあげなくちゃ。


俺がそばにいなくちゃと思ってた。


だけど、本当は違ってた。


アイツこそが、俺を守ってくれてたんだ。


アイツこそが、


俺の守護天使(=ガーディアンエンジェル)だったんだ。


「……っ」


「えっ?蒼甫さん!

どうしたんスか?

泣いてるんスか?

そ、そんなにその人の事が好きだったんですか?」


涙が写真集にポタポタと落ちる。


強く抱きしめれば、するりと抜け落ちてしまうような。


簡単に捉えることの出来ない女の子だった。