ふたりのガーディアン

目の前に置かれた写真集。


俺は、なかなか開く気になれなかった。


「どうしたんスか?

写真集とか、あんま興味ないんスか?」


ミキトがきょとんとした顔で俺を見つめる。


「いや…。そうじゃねぇんだけど。

実はこの写真集の著者。

俺の初恋の人なんだ」


「えっ?そうなんですかっ?

可愛い人ですよねぇ」


「なんで知ってんだよ?」


「写真集の最後に、顔写真が載ってたんですよ。

昔の写真っぽかったですけどね」


優月の顔写真が載ってるのか…。


うーん。


ちょっと開いてみるかな?


俺は写真集のビニールを剥がし、ドキドキしながら最初のページを開いた。