だけど、ずっと友達でいようと誓った。


ずっと親友でいようと…。


何かあれば駆けつけるし、つらい時は励まし合う。


そんな二人でいよう。


そんな絆があってもいいよねと、二人で手を繋いだ。


身体を触れ合うことはなくても、男女の関係でなくても。


私は瀬名君が大切だし、瀬名君も私が大切だと言った。


無理に縁を切るのではなく、大切に思い合う。


そういう形にしようと、二人で決めた。


そう決めた途端、瀬名君も私もすごく気が楽になった。


あんな状況になるまで気づかないなんて、私も相当鈍い人だけど…。


でもあそこまでしたからこそ、わかったんだと思う。


私はやっぱり蒼甫君が好き…。


大好きなんだ…。


無理に封印なんて、しなくてもいい。


ずっと。


気が済むまで、好きでいればいいんだ…。