古着屋さんなんて、初めて来たかも。


店内をウロウロしながらしばらく待っていると、洋平君が袋を持って出て来た。


「あ、買ったんだね」


「うん」


洋平君の後ろから、店長さんがひょこっと顔を出す。


「あれー?珍しいねー。三上君が女の子を連れて来るなんて。

あ、もしかして彼女さん?

可愛いじゃん。やるねー」


「バッ、ちげーよ。友達の彼女」


「え…?それってどういう状況?」


不思議そうに私と洋平君を交互に見る店長さん。


「べ、別にどういう状況でもないって。俺ら友達なのー」


「顔が赤いよ、三上君。怪しいなー」


「ちょっ、店長。変なこと言うなよ」


洋平君があたふたしている。


こんな洋平君を見るのは初めてだ…。