ふたりのガーディアン

「優月の声可愛い。もっと聞きたい」


蒼甫君の言葉に、ボッと顔が熱くなる。


さっきから勝手に漏れる自分の声が恥ずかしい。


「優月を抱きたい…」


「蒼甫君…」


「俺のものにしたい…」


そう言って、私の頬に優しくキスをする蒼甫君。


「どうする?」


「えっ?」


「今止めないと、俺、もう止められないよ。

これ以上になったら、止める自信なんてない。

だから、優月が決めて」


蒼甫君…。


そんな。


私、どうしたらいいの?


私の髪を優しく撫でる蒼甫君。


笑いかけてはくれているけど、どことなく余裕がなさそうで。


「蒼甫君、私。

蒼甫君の事、好きだし。

そうなりたい気持ちは、あるんだけど…」


「けど…?」


「まだ、ちょっと怖い」


「じゃあ…、止める?」


「……。う…ん」


すると、蒼甫君は起き上がり、私にそっと布団をかぶせた。


「服、着ていいよ。俺、あっち向いてるから」


「うん…」


私は枕の横に置かれていた下着をサッと掴むと、布団の中で素早く身につけた。


そして、ワンピースのボタンを留めて、ベッドから出た。


「蒼甫君、もういいよ」


蒼甫君が振り返る。


「そろそろみんなのところへ行こうか」


そう言って、笑顔で私に手を差し出す蒼甫君。


「蒼甫君…」


「ん?」


「ごめんね」


そう言うと、蒼甫君がクスッと笑った。


「いいよ。優月の上半身バッチリ見れたし。今日はあれで充分だよ」


顔がみるみる熱くなっていく。


は、恥ずかしい…。


「おいでよ」


そう言うと、蒼甫君は私をギュッと抱きしめた。


蒼甫君の心臓の音、すごいことになってる…。


「ねぇ、優月」


「ん?」


「いつか、きっとしようね」


「そ、蒼甫君…」


「ね?」


「う…ん」


いつかそんな日が来るよね?私達にも…。