ふたりのガーディアン

蒼甫君が腕立て伏せをするみたいに、私の顔の横に両手をつく。


蒼甫君が肘を曲げると、一気にふたりの顔の距離が近づいた。


私の頬に優しく触れる蒼甫君。


求めるようなせつない瞳で、私を真っ直ぐに見つめている。


蒼甫君はゆっくり目を閉じて、私の唇に唇を重ねた。


優しく触れるキスを何度かして、蒼甫君は唇を私の首筋に移動させた。


首筋にキスをされると、なぜか身体の力が抜けてしまう。


耳たぶを甘噛みされて、思わず背中をしならせた。


蒼甫君の指がゆっくり私のワンピースのボタンを外し、スッと前を開く。


私は咄嗟に両手で隠した。


「どうしたの?」


「だって、恥ずかしいもん」


「腕、どけて…」


「だ、駄目だよ」


「どうして?俺は見たいし、触れたい」


蒼甫君は私の手首をつかんで、優しく布団の上へと移動させる。


すると、はだけていた服をさらに広げられ、ウエスト部分まで脱がされた。


蒼甫君が、下着の上から大きな手で私に触れる。


時折、指に力を入れられて、私はそのたびにぎゅっと目を閉じた。