ふたりのガーディアン

「ゆーづきっ」


「蒼甫君…」


「……っ。どうしたんだよ。お前すごい顔色悪い。大丈夫か?」


瀬名君の事考えると、頭がクラクラする。


だからかな…。


「おい、静華」


「どうしたの?」


「優月の顔色が悪いんだ。ちょっと休ませてやっていい?」


「あら、ホントだ。優月ちゃん大丈夫?ちょっと別室で休もうか」


蒼甫君が私を支えながら歩き始め、静華ちゃんの誘導で2階へと上がる。


階段はリビングから繋がっていて、弧を描くようになっている。


みんなの心配そうな視線を感じつつ、私は別室へと案内された。


「ここのベッド、使っていいからね。ゆっくり休んで」


そう言って静華ちゃんは、パタンとドアを閉めた。


蒼甫君が、私をベッドに連れて行く。


ベッドの側に来ると、ゆっくり座らせてくれた。


「横になって」


私は言われるまま、ベッドに横になった。


蒼甫君が布団をそっとかけてくれる。


蒼甫君は近くにある椅子に腰掛けて、私の手を握った。


「さっき洋平とリビングから出て行ったけど、何話してたんだ?

何か言われたのか?」


蒼甫君。


どうしよう。


なんだか怖い。


胸騒ぎがして。


一体、どういうことなのかわからなくて。


「蒼甫君。聞いて欲しいことがある…」