「ちょっと待ったぁーーー!!!」


蒼甫君が急に立ち上がる。


「ダメです。優月はダメ!

モデルの仕事なんかさせないでください」


「蒼甫君…」


「でも、ウチ困ってるのよー。

優月ちゃんにやってもらわないと、どうしようもないわ~」


「…が…」


「なぁに?」


「俺がやりますっ!それならいいでしょう?」


えーーーー?


蒼甫君、なに言ってるの?


「まぁ、あなたがやってくれるの?それなら助かるわ~」


ちょっとちょっとちょっと、イチャさん!


まさか蒼甫君にそれを言わせるために、私に仕事を吹っかけた?


「でも俺、サーフィンがメインなんで、あんまり本格的なのは無理です。

ホントにヘルプで、困った時だけ呼んでください。

それだけ守ってもらえれば、協力します」


「もちろんよー。ヘルプで充分よ」


「蒼甫君。そんな…」


「いいんだ。

その代わり、優月は絶対モデルなんか引き受けちゃダメだ。いい?」


「う…ん」


「まぁ。神崎君は、本当に優月ちゃんが大切なのね。

うらやましいわ~。こんなイケメンに愛されて」


蒼甫君…。


巻き込んじゃってごめんね…。