ふたりのガーディアン

「ごめん。ちょっと気になったんだ。

瀬名がいなくなって、こんなに落ち込む優月を見てたら…。

もし瀬名じゃなくて俺だったら、優月はこんなに悲しんでくれたのかなって」


そう言って、悲しそうな瞳をする蒼甫君。


私はふぅと息を吐いた。


「蒼甫君だって同じように悲しいよ…。そんなの当たり前でしょう?」


「ホントに?」


「もちろんだよ。大切な人だもん」


蒼甫君が目を細めて笑う。


「そか。それ聞いたら安心した」


そう言って、スッと長い指で私の涙を拭った。


「優月…。

瀬名がいなくなってすぐに、こんなこと言うのはずるいって思うけど…。

でも、やっと言えるから言う」



え…?



な、に…?





「俺…。






優月が好き」