私を殺して。
そう思ってるはずなのに、声が出ない。
嫌だ、嫌だ。
死にたくないって体が叫ぶ。
気を抜くと、私だけは選ばないでと言ってしまいそうだ。
体を震わせて、黙っていると先に口をひらいたのは
【A】に座っていたこのクラスの委員長
若宮さんだった。
「私を……選んでください……」
彼女の声は震えている。
だけど、私よりは確実に勇気があった。
いつも見えない所でクラスをまとめていた委員長の若宮さん
声が小さく、みんなの前で何かいっても聞こえないことが多かったけれど
掃除、勉強、クラス行事
頼まれたことはなんでもやってくれる真面目な人だった。


