なんてダサい名前なんだ。 そう思ったが、このシステムの使い方を聞いた時 私は戦慄した。 このシステムはまずいんではないか? いくら死を意識させるためとは言え こんな残酷なこと…… 「本当に、これを使うんですか?」 「ああ、将来の日本のためだ。 そのための犠牲は仕方ない」 ぶるり、と鳥肌が立った。 この人も、きっと命の重みが分かっていない。 恐ろしいのはやはり、支配されてしまったこの国自身だ。 そうは言っても、これ以上私達に決定権はない。 政府から言われたことは絶対だ。