詩織ちゃんだって、あれだけ一緒にいた仲間であることには変わりないのに。


そうやって思っていても、私は何も言うことが出来なかった。


またこうして、裏切りが始まり恨みが連鎖して行くんだろうか。

そう考えると恐ろしくて仕方ない。


希望すら見えなくなった。


その時ーー



「うわあああああああ!!!」


「やめて!!!!!!」


突然、大きな声が聞こえた。


その声のもとにみんな一斉にふり返える。

声の発信源は詩織ちゃん達のいる所で


「…………っ!」


その光景を見た瞬間、私の心臓は止まりそうになった。