「え……」

すると竹中くんは、穴の奥に消えていった。


「あいつ、竹中をどうするつもりだよ」

「そりゃ病院で治療して……」

「竹中は、もう完全に死んでた。

体が普通の温度じゃなかったよ」


啓祐くんは下を向きながら言った。


嫌だ、嫌だ。こんなゲーム。

家に帰りたい。


しかし、谷山くんは普通の顔でこちらに戻ってきた。


裏切りゲーム。


本当の恐怖を知った私達はパニックに陥っていた。