死について何も感じないと回答した10代が50パーセント以上いたのだ。 未来ある10代の半分以上が死というものを理解していない。 「このままだったら、いったい未来はどうなってしまうんだろうな……」 想像しようと試みるだけで、恐ろしかった。 それは、人の「死」自身に慣れてしまったとか、そういうわけではないのだ。 ただ、人が亡くなった知らせを間接的にテレビから聞くことによって 死というものの本質を理解せずに、死という言葉に慣れる。 つまり、命の重みが分からないまま成長してしまっているのだ。