2年よりも前の小木は知らない。
それでも今の小木よりはもっと明るいやつだったのかもしれない
と思った。
「それで、たどり着いたのが大好きな絵だった。
だけどそれも、もう明るい絵は使えなくなってしまったの。
気付けば手が暗い色を選らんで、暗い絵を作りだす
自分の絵は本当に嫌い。」
事故の事を慰めてやることは出来ない。
だってそれは、経験したことがある人にしか分からない悲しみだから
俺の軽い言葉で元気になれるわけじゃない。
だったら、
「お前の絵は暗くないよ、」
筆を持ってたくさんの明るい色を足していく。


