すると小木は言った。 「あなたは二重人格なのね。 いや、正確には二重人格になってしまった。」 はっ? 何言ってんのコイツ。 「本当の自分を隠すように全く違う自分になった。 そしたら、その全く違う優しい自分が 自分を侵していった。」 違う、そんなんじゃない。 「少し、おかしいと思ったの 本木さんが死んだ時あなたの涙は本物だった ショックを受けた顔もニセモノじゃなかった。 きっとあなたは、 間違ってることを間違ってるといえる元木さんみたいな存在がいてほしかったのね。」