イスには自分の名前が書いてある。
そしてボタンが2種類あって
小木裕子
片山裕二
そこにはそう書かれていた。
きっとあの2人には私の名前が書かれているんだろう。
イスに座って拘束を始めた時
「イマカラ1ジカンイナイにセンタクシテクダサイ」
機械がそう言った。
運命のゲームの始まり。
私はセンタクボタンを見つめた。
このゲームはいつだって慣れることはない。
この場所に来たら毎回思ってしまう。
自分が助かりたいと。
ボタンが隠れた位置にある。
ここからだと、お互いに誰をセンタクしたのか
どのタイミングで押したのか分からないようになっている。


