「いいのか?残り1分になったよ

本当は押したくて押したくてたまらないんだろ?

ほら、ボタンに手を乗せろよ。

この場合だと片山を殺すのが一番の手段だと思うよ」



だけど委員長はぎゅっと、強く目を閉じたまま。


残り30秒

委員長の目から涙が流れた時、



「ボタンハセンタクサレマセンデシタ」

機械は言った。


本当に自分の心に従ったんだ。

尊敬している元木さんの意思を受け継いだ。


だけど、すぐに


「センタクシャヲコロシマス」


死の恐怖がやってくる。


その恐怖にも委員長は屈することなく

針の穴に吸い込まれていく前に桃ちゃんに言った。