「ああ、確かに最後に名前を呼んでたよな


ゆう……、すけ。ってな。


お前さ、えみりが最後どっち向いてたかちゃんと見てたのかよ

お前の方なんか少しも見て無かっただろうが。


最後に呼んだのは優香、じゃなくて祐介だよ

勘違いしてんじゃねぇよ」


「いや……いや……

待って、違う違う違う違う」


大切な人、両方に裏切られていた事実と、これから待っている死の恐怖。

優香ちゃんはそれに押しつぶされていた。


そして、