早口で、言葉が震えていることから
たぶんえみりちゃんは死というものが目前にいて怖いんだと思った。
私だって体験したから分かる。
窮地に立たされた時、相手よりも自分
自分が助かりたいって思うこと。
それはそう言ってはいけないけれど
仕方のないことなのかもしれない。
「確かに言ったけど……」
「約束したじゃん!
私のこと助けてくれるんでしょ?
私の事大好きなんだよねえ?
怖いの……、私、死にたくないよ……。」
泣きながらそういうえみりちゃんを持田くんは見つめている。
持田くんだって同じ恐怖を持っているはずだ。
もしかしたら、これは説得し合いになるかもしれない。


