男はそれだけ言うと、画面から消え

倒れていた西くんの床が空けた。

そして、西くんは穴の中へと消えて行った。


一度死んだら、その人は絶対に生き返らない。

それと、同じように

1度殺してしまったら、その人を殺したことを取り消すことは出来ないんだ。


当たり前のことなのに、薄れていた事実は容赦なく佐藤くんを襲った。



「うわあああああああああああああああああ」


佐藤くんの叫び声が響く中


最後に西くんが言った言葉を考える。

『すまなかった』


それはもしかしたら

佐藤くんが人を殺してしまうことについての謝罪だったのかもしれない。