「生きているのを隠しているだけだろう!」


すると男は画面ごしに佐藤くんを見た。


「必要であれば言っておくが、

このシステムの導入に校長の許可は必要ない。

我々はその上の立場にいるからな。

それと……、

西純平は校長とは何の繋がりもない」


そんな事って……。

私は男の言った言葉に雷が落ちたかのようにショックを受けた。

佐藤くんの予想は何一つ当たっていない。

じゃあ、西くんの死はいったい……。


「君たちは極限状態に陥ると、誰かを殺すための理由を付けたがる。

そしてまた、理由さえあれば人を殺してもいいと考えている。

それが人の死への関心を薄めているんだ」