怖い。怖すぎる。 人の心をこんなにも変えてしまうなんてー。 すると佐藤くんは、おずおずと口をひらいた。 「どっちを選ぶかはもう、決めている」 決めている。 そう言う割に、佐藤くんは挙動不審だった。 どっち、なんだろう? 泣き虫の桃ちゃん、それとも正義感の強い西くん? そう思っていると、佐藤君は言った。 「西。お前はこの学校の校長の息子だな?」 えっ……? 佐藤くんは突然、驚くべきことを言ってきた。