今度は私もはっきりと聞こえてしまった。


グシャっという、小城さんのつぶれる音が。

そして、ぴく、ぴくっと

体を痙攣させた2人が一切動かなくなった時


一瞬の静寂の後、大きな悲鳴が響き渡った。


「菜穂っ!!!」

「美和ちゃん!!」

周りは横たわった2人を必死に呼んでいて、涙を流す。


だけど、小城さんを呼ぶものは誰もいない。

これが小城さんの言う最低で最高の終わり方……


私は目から涙を流しながら遠ざかりそうになる意識を

必死でこらえた。