「センタクシャをコロシマス」

機械はそう発した。


「元木さん……!」

嫌だ。行かないで!

そう思った瞬間、元木さんは床に空いた穴に落ちていく

針がたくさん用意された穴へ真っ直ぐに。


「嫌あああっ!元木さん!元木さん」


だけど、見えなくなる瞬間、元木さんはふわりと笑った。

ガチャガチャと委員長のベルトの音に我に返りつぶやく。


「元木さん、笑ってた……」


それは、自分の正しい生き方ができて安心しているようだった。


私の頬に一筋の涙が流れた時

「死亡者元木玲菜を回収する」