思わぬ一言にびっくりする義之。


まさか、あっちからこっちが聞きたい話題をふってくれるとは・・・。



流石…親友よ…
俺の心を読んだか?とにやける義之。




-------これは絶好のチャンス!--------



義之が口を開いた。



「何言っているんだよ!」
「武志はモテるじゃん!」
「イケメンで優しいしバスケ上手いし」



「全然モテないって!」

と、強く否定する武志。





「じゃあ響子が武志の事が好きとか、周りからよく聞くけどあれはどうなの?」



あっ!!!


思わず声になりそうだった。



オブラートに包んで聞くつもりが、焦るあまり直球の聞き方になってしまった。




しまった!



と、思う義之を他所(よそ)に、武志は苦笑いしながら答えた。



「義之もソレを言うのかよ~。」



「本人から聞いたわけじゃないから何とも言えないよ。」



義之は、こうなったら、直球で攻めるしかないと思い畳み掛けるように言う。



「じゃあ本人から言われたら、付き合うの?」