理想の彼氏配信中

ー春ー

「じゃあ、またねー!」

「明日ねー!」

帰り道。真理は歩道をゆっくり歩いていた。
町には灯りがついていたが周りは薄暗い。

人通りが少ない道を歩くと外灯が少ない交差点に入った。そのとたん真理はゾクッとした。
人の気配を感じて振り返ると、女の人が立っていた。

女の人は、「よろしくお願いします」と言って手紙を渡し帰って行く。
まるで、私を待っていたかのように・・・。




怖くなり真理は走り出した。
坂を下って少し行ったところに家があり、息を切らせながら足を動かす。

ハァハァハァハァ.....

「ただいまっ」

「おかえり、遅かったね。」

「う.....うん」

真理は急いで自分の部屋に向かった。
バックを開け、手紙を取り出しす。

「理想の彼氏.....配信.....?」

真理は首をかしげた。

「何これ?あ.....電話番号....」

次は携帯電話を取りだし、番号を打ち始める。



・・・・プルルルル、プルルルル

カチャッ


「はい、理想事務所です」

「あ...あの、彼氏を配信するって.....どういう意味ですか?」

「あなたが欲しい理想の彼氏をお届けるんです。」

「......!?」

「はい、試してみますか?」

「.....は、はい」

「では、明日説明書とあなたの理想の彼氏をお届けします」



プチッ.....プープープー.......