吸血鬼に誘拐された場合。

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ギルの家に住み着いて数週間。

家具の場所、少ない調味料の場所、謎の悪魔達。そしてなにより、ギルに慣れて来た頃。

今日は朝から仕事と言って、輸血パックを片手にギルは家を飛び出した。

遅刻しそうな女子高生が朝パンを加えて走るような感じで、ナチュラルに輸血パックを持って出て行ったのには少し驚いた。というより、引いた。


残された私はどうすることもできないので、家でお昼ご飯を作る。私は無性にきんぴらごぼうが食べたいのだ。


だがしかし。作り終えた今、とてつもなく暇だ。

何となく、カーテンを開けて外を見る。

外は相変わらず悪魔や吸血鬼で溢れている。

そしてこの吸血鬼がいっぱい住んでいるアパートと言うか団地というか、はとても

「汚ないな!」


よし、掃除しよう。私は固く決意した。