男は言った。

<悪趣味!>



闇色の髪に、桜の着物を纏う少女は言った。




<私の言葉を聞く前に悪趣味なことを?>





杏樹<申し訳ない!>





<いいけど>





少女は言った。





<八神杏樹さん。改めて、私はサヤ>





杏樹<何できたん?>





サヤ<八百万の私達も行動に出たんだ>




杏樹<マジすか?>





サヤ<しばらくは、様子見だけどね>






杏樹<鈴花ちゃんたちをか?>






サヤ<そう。>





<俺にも、協力させろ>





居間から一人の少年が現れた。




<客です>





杏樹<おーきに。ワイは八神杏樹>





サヤ<サヤ>




<俺はアリス >


少年、アリスは言った。





アリス<共闘しない?>