リン<――――――――――――>




鈴花は、男子の部屋の前にいた。




リン<何してるの?桐生鈴花――――――行くの!>




そんなことを言って、






部屋のドアを叩いた。






<はーい!>





やたらと明るい声が響いた。






リン<――――――――――――!>







<あ、リン!>






現れたのは、青いシャツに黒いズボンに青と黒の明るいネクタイ、




それから、だて眼鏡をかけた海だった。





リン<海くん―――――――――?>





海<オレらさ、勉強してたんだよ!普通の>






リン<わたし、邪魔だった?>






海<別にー?大分疲れたし、むしろ大歓迎!>





リン<誰がいるの?>






海<サラとハヤテと――――――斗真以外は全員いるよ?>





リン<よかった。じゃあ、今すぐみんなで、教室に来て>






海<は―――?>