少女はそれを見た。



<なんやなんや――――――>




少女は、長い金髪を揺らす。





<桐生ん奴らが運命をかいな>





少女は呟いた。





<わいらも味方せんとあかんな>




少女は黒いシャツに白いスカート姿の自分を見た。




<自分がいるんで、大丈夫やで!>






少女は呟いた。







海たちは再びケーキを食べていた。





海<あ、サラズルい!>





サラ<取ったもん勝ち!>





海<甘いものが欲しいんだよ!>





リン<なら、わたしの>





海<ありがとー!>






健斗<賑やかだね!>





ハヤテ<そうだな>





桐花<どう思う?>





ハヤテ<悪くない>





麗<飲み物です>




玲<まぁ>




ハヤテ<悪くない>






海<ハヤテー!>






ハヤテ<ん?>




ハヤテは笑って応じた。