雪乃は式神を凍らせた。






斗真<お見事ですよ、変質者>







高見一族長男、高見斗真は冷ややかな侮蔑の視線を送った。







雪乃<誰が変質者だ?>








斗真<違いますね、変態>







雪乃<私は変態ではない>






斗真<千明から離れてください。そうじゃなきゃ、否定してもムダですよ>






雪乃<―――――――――――――――>





斗真<姉さん。弱みですよね>







雪乃<言ってないな!>







斗真<意外なことに、エリは言ってませんよ。僕も>







雪乃<よかった――――――>







斗真<綾瀬さんは別ですけど>






斗真は言った。