絶対日記『REWRITE』

秋子が言う。

「食べる。できてる?」

誠が笑顔で言う。

「うん」

秋子はキッチンに向かうと、ラッピングされた皿を机に置き、白ご飯を出した。

「今日は、魚やで」

秋子はそう言いながら、味噌汁も出した。

「なんか、朝ご飯みたいやな」

誠はそう言いながら箸を手に取ると、ご飯を頬張った。

「……ん?」

よく見ると、秋子の元気が無い。

「どうしたん、お母さん?」

心配そうに聞く誠。

「…ううん、何でもないよ」

「何でもないって顔やないで?」

「…あんたの事が、心配なんや」

「……」

誠は、ご飯を食べながら昨日の事を思い出した。そう言えば昨日も、追加ルールを見たとき大声を上げた。秋子にも、聞こえていたはずだ。

「連日、大声上げて…大丈夫なん?どうしたん?」

心配そうに聞く秋子。

「ごめん、心配かけて。でも、もうホンマに大丈夫やから。全部、解決した」

まだ、麗菜の作戦が成功したわけじゃない。でも、これ以上秋子に心配をかけたくはなかった。

「それなら、いいけど…一体、何があったん?」

秋子が聞く。

「ごめん…言われへん……でも、ホンマにもう大丈夫」

誠はニコッと笑顔を見せると、食器を片付け二階へ上がった。

「フー…」

誠は部屋に入ると、ため息をついた。