美しき罪




素早く支度をして、表に待っているであろう弘美さんのところへ向かう。


「遅くなってごめんなさい!」


「そんな慌てなくて大丈夫よ。そんな待ってないわ。はい、コレ。」


「ありがとう!丁度喉渇いてて…。」


弘美さんは、私の大好きなココアをくれた。


本当周りのこと良く見てるよね。


「ふふっ。そうだと思ったわ。
それで、どうしたの?何かあったから遅くなったのよね?」


「それがね、あのYuukiに会ったの。」


「…今、人気の男性モデルの?」


「うん。それで、近々私と2人でαKissのCMに出るらしくて、私に会いに来たみたい。」