「OK。奇跡的にシチューも悠くんが作ってくれたサラダも無事だし、みんなでお店で食べましょうか。すぐに暖め直すから」


 みんなそれに賛成して、店に移動する。
 店の中も相当物が散乱していた。
 綺麗に片付けてあった皿やグラスも、殆どが床に落ちて割れていた。


「しばらく営業出来ないかも・・・」


 その光景を見て、彩は呆然と呟いた。
 そんな彩の肩に手を掛けて客席に移動すると、美樹は倒れていた椅子を起こした。


「気にしないで。これくらい3日もあれば立て直せるわ。そんなの大したことない」
「美樹・・・」
「それよりも、今は美味しいシチューを食べるのが先決よ。手伝って?」