魔妖人ーウィザリアンーⅠ

「…いいえ。知らないわ。」

ー毎朝きてるなんて言ったら、ケイも私も殺されてしまう。ー

「そうですか。いまケイ様は行方不明だそうです。何か知ってたら教えてくださいね。」

「ゆくえふめい。。」

確かに、今はもう15:00すぎ。

ケイは昼食前に出て行った。もうとっくに家についているはず。

ーなぜ?どうして?ー

「トシ。。私ちょっと散歩をしてくるわ。」

「はい。ラタ様。」

トシは深くお辞儀し、ラタを見送った。

そして、すぐさま無線のようなものを取り出した。

「こちらトシ。只今ラタ様は散歩と言って、外へお出かけなさいました。あとを追うべきですか?」

そして、無線の先から聞こえてきたのは、高いヒステリックな声。

「ええ。追ってちょうだい。トシ。」

「はい。」

トシはラタの走る姿を見て、ニヤリと笑って準備をし始めた。